私は18年間、夫婦関係にずっと悩んでいました。
そして、子育てにおいてずっと孤独でした。
家にいるのに「いない」夫
夫は家族よりも自分の時間を大切にする人でした。
土日もひとりで朝から出かけ深夜に帰ってくる。。
息子が生まれても、そのスタイルを変えることはありませんでした。
同じ家に住んでいるのに
子育ては、すべて私ひとりが抱えていました。
平日は仕事で深夜帰宅。
土日も一人で遊びに出て深夜帰宅。
単身赴任なら納得ができる。
でも、”家にいながら”いつも家にいない。
その現実は非常につらいものでした。
「寂しさ」と「不安」を抱えた育児
息子は警戒心が強く、4歳になるまで白い物しか食べませんでした。
白いご飯、白いうどん……
食が非常に細くて“うどん1本”で一日が終わることもありました。
二人だけの部屋で
毎日毎食、落胆が積み重なる。
ご飯の時間は、私にとって苦しみでしかありませんでした。
深夜帰宅した夫に話しても
「そのうち食べるようになるよ」と一言返されるだけ。
もうすぐ3歳になるころ、
子育てセンターで”玄米を混ぜる”ことを提案されました。
ドキドキしながら食べさせたあの日の夕食…
小さなお茶碗1杯を初めての完食!
「おいしいねえ!すごいねえ!」
嬉しくて嬉しくて泣きながら息子を抱きしめ、
ずっと一緒に心配してくれていた母にもすぐ電話しました。
その夜、夫に大喜びしながら伝えると
「カレーに玄米は合わないな、俺は白米がいい」
喜びも、心配も、
共有できる相手がここにはいない。
その孤独は、いつしか恨みに変わっていきました。
息子の成長と、夫婦の冷え込
中学生になった息子は、
ゲームへ執着し、強い怒りを爆発させる日々。
暴言を吐きながら試合を進め、負ければ大絶叫、
怒鳴り散らしては、壁にいくつも穴が開きました。
私は耐え切れず、防音用イヤホンを購入し、
真っ暗な寝室で泣きながら過ごしました。
”どうか、土日どちらかだけでも家にいてほしい”
”男親として、息子に向き合ってほしい”
いつも帰宅が遅く
”息子の暴れている生の姿”を実際には見たことのない夫は
いとも簡単にこう言いました。
「テレサが相手にするから余計に甘えて大騒ぎするんだよ。
同じ土俵に立たなければいい。放っておけよ。」
そして、私がどれだけ懇願しても、
ついに夫が家にいてくれることはありませんでした。
そんな息子は、高校ではついに留年。
この大事な時期にも、夫は”自分の時間”を優先していました。
学校とのやりとりも、全て私ひとりでやりました。
夫婦の会話は「必要最低限」さえ消えていたので
息子について夫と話し合う時間は、もうありませんでした。
怒り、悲しみ、苦しみ、諦め。
その全部を抱えた私は、
「この夫を頼ることなど、もうない。
私が1人で息子を立派に育てる。
息子が巣立ったら、夫とはおさらばできる。
そのときまで、ただ無心で生きていよう。」
そう考えていました。
「願いは叶ったはずなのに、なぜ…?」
息子は留年をきっかけに、自分の人生に向き合い始めました。
自ら勉強に取り組むようになり、翌年は無事に進級。
そして、自分をコントロールできるようにもなりました。
ゲームに本気になりすぎて、怒鳴ったり物を投げたりすることも、
もうなくなっていきました。
こうして、我が家に”5年ぶり”の静かな時間が戻りました。
息子がどうか進級してほしい
ゲームにも落ち着き、静かな時間を過ごしたい
その願いが、ようやく叶ったのです。
叶ったはず…なのです。
なのに…私は…?どうして?
その違和感こそが、この物語の
次の扉につながっていきます。

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